一般財団法人ベターリビングは、国民の住生活水準の向上に寄与することを目的として、1973年に当時の建設省(現国土交通省)より認可を受け財団法人住宅部品開発センターとして設立されました。翌1974年に優良住宅部品(BL部品)の評定機関として指定を受けて以来BL部品の認定・普及に関する業務を行ってまいりました。
1981年にはつくばに住宅部品関係を中心とした性能試験場を開設し、その後各種試験機能・研究機能の整備・充実を図ってまいりました。また、ISO規格の普及、建築基準法の改正、住宅品質確保法、建築物省エネ法の制定等に対応し、業務を拡げ各種審査業務を実施してまいりました。
この間1988年には財団法人ベターリビングに名称を変え、2011年には公益法人制度改革に伴い一般財団法人に移行しております。
現在では公正・中立な第三者機関として、住宅をはじめとする建築物の設計、施工、部品、材料に関する評価、試験、登録等の事業及び調査研究事業を誠実に遂行しております。我が国は人口減少社会・成熟社会を迎え、少子高齢化、地球環境や安全・安心の確保等に関してより一層の取り組みを求められていますし、これらの課題は住宅・建築のあり方にもかかわる課題でもあります。
新しい令和の時代を迎え、ベターリビングでは住宅・建築に関する基準認証・試験研究機関としての立場から、これまで以上にこれらの課題に向き合い、より良き住宅、より良き住環境、より良き建築の実現に向けて貢献してまいります。
性能(安全性、機能性、耐久性)、生産品質、アフターサービス体制などについて基準を定め、適合する住宅部品を「優良住宅部品(BL部品)」として認定する制度です(2024年7月現在 キッチン、給湯機、サッシ、ガレージなど66品目が認定の対象となっています)。特に、省エネ、高齢者対応、住宅ストック活用、防犯性の向上など社会的要請にも応える住宅部品は「BL-bs部品」として認定しています。
BL部品には、安心の目印として「BLマーク」を製品本体やカタログなどで表示するとともに、認定企業、関係業界と連携した活動を通してその普及を推進しています。
BL保険は「保証責任」と「賠償責任」の2 種類で構成され、BL部品の設計・製造や当該部品の据置工事の施工にかかる瑕疵保証責任や瑕疵に起因する損害賠償責任の履行を支援します。
ユーザーからのBL部品等に係る不具合、アフターサービス等に関する相談を受け付けています。また、必要に応じて適切な相談窓口や修理窓口等の紹介をするなど関係企業と連携し対応しています。
産業標準化法に基づき、登録認証機関としてJISマーク表示制度に係る「製品認証」を行います。サッシ、ドアセット、複層ガラス、プレキャストプレストレストコンクリート製品等の7種のJIS規格が対象です。
つくば建築試験研究センターは、公的試験研究機関として公正中立な立場で、住宅部品をはじめ、建築材料・部材・構工法など建築全般に関する様々な性能試験及び研究を実施しています。
建築材料・部材・構工法及び施工品質について、公正中立な立場から法令やその他の技術基準への適合性を評定します。
【構造方法等の認定に係る性能評価】
指定性能評価機関として、防耐火、時刻歴応答解析、枠組壁工法及び軸組工法の壁倍率、建築材料の品質(ホルムアルデヒド発散建築材料含む)、昇降機、杭の図書省略などの24区分についての性能評価を行います。
【型式適合認定・型式部材等製造者認証】
建築物の部分、防火設備、換気設備、給水設備、昇降機の分野について法令で定める一連の規定に適合するものであることの認定及びその製造者の認証を行います。
【特別評価方法認定に係る試験】
住宅性能表示制度における評価方法基準を補完するものとして特殊な工法等の試験を行います。
【住宅型式性能認定・型式住宅部分等製造者認証】
標準的な設計(型式)による住宅またはその部分の性能について、基準への適合に係る認定を行います。またその製造者の認証も行います。
指定確認検査機関として建築物等について、建築基準法に基づく確認検査及び中間・完了検査、並びに仮使用認定の業務を行います。
指定構造計算適合性判定機関として、確認審査に係る一部の建築物について、特にその構造設計内容が特定構造計算基準等へ適合しているかどうかを判断します。
登録住宅性能評価機関として、住宅性能表示制度で定める評価方法基準に従って新築住宅又は既存住宅の住宅性能評価を行います。また、長期優良住宅認定のための長期使用構造等の確認審査を行います。
登録住宅性能評価機関として、住宅性能表示制度で定める評価方法基準に従って新築住宅又は既存住宅の住宅性能評価を行います。また、長期優良住宅認定のための長期使用構造等の確認審査を行います。
組織(企業等)の経営体質やマネジメントのレベルを高めるための国際規格ISOマネジメントシステムに基づき、システムを構築・運用する組織(企業等)を審査し、登録を行う業務を実施しています。
【ISO9001(品質マネジメントシステム規格)】
顧客や社会が求めている品質を備えた製品やサービスを常に提供するための仕組み(マネジメントシステム)について定めたものです。
【ISO14001(環境マネジメントシステム規格)】
環境負荷を与えている原因を特定し、これを適切に管理する仕組み(マネジメントシステム)について定めたものです。
【ISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステム規格)】
個人情報等の情報資源を明確にし、機密性等について適切に管理する仕組み(マネジメントシステム)について定めたものです。また、拡張規格として、プライバシー情報マネジメントシステム(PIMS)・ISMSクラウドセキュリティ認証にも対応し、情報セキュリティ分野に関する認証業務を幅広く提供する体制を整備しています。
【ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム規格)】
労働災害の防止等を図るために事業における労働安全衛生に係る危険性を評価し管理する仕組み(マネジメントシステム)について定めたものです。
定期的な点検や交換が必要な住宅部品について、製品が設置された住戸を特定するためのトレーサビリティ情報の管理を行います。
住宅の点検・修繕等の維持管理やリフォーム、既存住宅売買時に活用される設計図書、修繕記録などの住宅履歴情報を保管・閲覧できる情報システムを提供します。
地域の中小リフォーム事業者の信頼性、提案力及び技術力の向上に向けた取り組みにより、消費者の安全・安心、便利な暮らしを実現するため、一般社団法人ベターライフリフォーム協会と協働して住宅リフォームを推進します。
この取り組みの一環として、リフォーム業務品質審査登録制度、ベターライフリフォームアドバイザー登録制度等のサービス提供を通じて、リフォーム事業者を支援します。
サステナブルな住まいと暮らしの実現に貢献するための調査・研究や、新工法開発や省エネルギー・防災等の視点に立った技術的な調査・研究を、公的機関・企業等からのご依頼により、あるいは財団として独自に実施し、情報発信します。
民間で開発された住宅等に関連する様々な新しい技術について審査し、普及を促進するために公正中立な立場から当該技術を評価し、審査証明書及びその報告書を作成します。
住宅・建築分野における国際交流を目的として、国内外の関係機関との交流・連携を図り、海外からの調査団や研修の受入れ、国際会議への参加などの活動を行っています。