つくば建築試験研究センター
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合板釘打ち耐力壁の面内せん断耐力における軸組材の密度の影響

岡部 実*1 佐久間博文*2 K.A.McKeen*3
   J.D.Barrett*4 エドワード松山*5 麓 英彦*5

キーワード
  密度  合板耐力壁  水平加力  降伏耐力  終局耐力

概要
  軸組を構成する木材の密度が、合板を釘打ちした耐力壁のせん断性能に与える影響を検討するため、密度の異なる3種類の樹種(スギ、ホワイトウッド集成材、Hem-fir(N))を用いた耐力壁について面内せん断試験を行った。また釘接合部の一面せん断試験も併せて行い、釘接合部のせん断耐力から得られる耐力壁の計算値と実験値を比較した。耐力壁を構成する軸組材の密度と、耐力壁の剛性・耐力には正の相関が認められた。また釘接合部のせん断性能も同様の傾向を示した。合板釘打耐力壁では、軸組のせん断変形により釘接合部が軸材にめり込むことで耐力壁のせん断性能を決定することから、釘接合部のせん断試験結果を用いた耐力壁のせん断耐力の計算値と実験値は高い相関が認められ、実験値は計算値の1.3倍となった。

* 1:財団法人ベターリビング 筑波建築試験センター
* 2:財団法人ベターリビング 筑波建築試験センター 農博
* 3:Coast Forest & Lumber Association (Canada)
* 4:The University of British Columbia (Canada)
* 5:カナダ林産業審議会 Council of Forest Industries Canada

第52回日本木材学会大会研究発表要旨集 2002年4月 (岐阜)
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