つくば建築試験研究センター
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高知能建築構造システムに関する日米共同構造実験研究
その48 形状記憶合金により補強したモルタル梁の曲げ実験(超弾性特性確認実験)


藤本効*1 福田俊文*2 飯場正紀*2 北川良和*4 酒井優二*4

キーワード
形状記憶合金、曲げ実験、履歴特性、ひび割れ幅、超弾性特性

概要
本報告は、曲げ補強筋(主筋)に形状記憶合金(以下SMA)を用いた長さ440mmで断面が100mm角のモルタル梁の曲げ実験により、SMAの超弾性特性の効果に関して検討したものである。補強筋は直径2mmのSMAであり、本数を実験変数とした。また、比較のため直径2mmの鉄線(冷間成型品)を用いた試験体も加力した。
SMAは、その超弾性により曲げ加工が難しいため、主筋は梁端部に設けた鋼製ブロックにネジ留めし定着してある実験の結果以下の知見を得た。
・主筋にSMA使用することにより部材履歴は超弾性特性を示す。
・SMAを主筋に使用することにより残留たわみとひび割れ低減効果が得られる。

*1 (財)ベターリビング筑波建築試験センター
*2 独立行政法人建築研究所
*3 慶應義塾大学

日本建築学会大会学術講演梗概集(B-2),pp.919-920,2002年
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