つくば建築試験研究センター
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軸組耐力壁における部材と接合部の品質に基づくせん断性能の評価(II)
筋かい接合部の品質が及ぼす影響


佐久間博文*1 岡部 実*2 槌本敬大*3

キーワード
在来軸組工法、筋かい耐力壁、水平せん断試験、隙間、あそび

概要
在来軸組構法の筋かい耐力壁において、筋かい端部の加工精度に着目し、人為的に再現したいくつかの加工精度を持った筋かい接合部を備えた試験体に対して水平せん断試験を行い、その影響について検討した。筋かいが引張筋かいとして働く場合には隙間の影響はほとんど見られず、わずかに筋かいと金物のボルト接合部におけるあそびの増加に対して耐力低下の傾向が認められた。筋かいが圧縮筋かいとして働く場合では、土台と筋かいの間の隙間があると耐力の低下が著しく(全く隙間のない場合の5〜6割程度まで)低下する傾向が認められた。

*1 (財)ベターリビング筑波建築試験センター 材料・部材性能試験室 技術主任・博士(農学)
*2 (財)ベターリビング筑波建築試験センター 材料・部材性能試験室 室長
*3 建設省建築研究所 第二研究部 主任研究員・博士(農学)

第51回日本木材学会大会発表要旨集,2001年4月
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