耐力壁の面内せん断試験における脚部固定度及び繰り返し回数の影響
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岡部 実*1 佐久間博文*2 大野吉昭*1 下屋敷朋千*1 |
キーワード
面内せん断試験 柱脚固定 繰り返し 降伏耐力 終局耐力
概要
平成12年6月の建築基準法改正に伴い、木造耐力壁の壁倍率評価のための試験方法及び評価方法に見直しが行われた。試験方法は従来から行われていたタイロッド式に加え、注脚部の先行破壊を防ぐため金物などで補強した柱脚固定式も採用された。また水平加力における繰り返し回数は正負3回交番加力となった。耐力評価では、損傷限界を定義した降伏耐力、倒壊限界を定義した終局耐力から壁倍率を算出する見直しが行われた。本報では、従来のタイロッド式と柱脚固定式での耐力評価を比較するとともに、正負繰り返し回数が耐力壁の耐力に与える影響も検討した。タイロッド式、柱脚固定式とも耐力評価には明確な差は認められなかったが、タイロッド式の方が、若干最大耐力が大きく、靱性が小さく評価される傾向が認められた。繰り返し回数の影響は、筋かい耐力壁は顕著に認められなかったが、合板耐力壁では繰り返し回数が増加すると、釘の曲げ変形による切断が生じ、耐力が低下することが確認できた。
* 1:(財)ベターリビング 筑波建築試験センター
* 2:(財)ベターリビング 筑波建築試験センター 農博
第51回日本木材学会大会研究発表要旨集 2001年4月 (東京) |
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