築19年を経過した枠組壁工法住宅の耐久性調査　その３ 　　　　　　 小屋裏・床下およびバルコニー廻りの状況 佐藤雅俊＊1　有馬孝禮＊2　佐久間博文＊3　 河合　誠＊4 キーワード 現場測定、現場調査、部材、材料条件、腐朽、腐食 概要 築19年を経過した枠組壁工法住宅の耐久性を調査した。調査対象である枠組壁工法タウンハウスは、昭和53年に千葉県浦安市に我が国で初めての枠組壁工法による連棟建住宅のはしりとして、多くの期待と注目の中で建設されたものである。しかしながら、周辺地域の再開発に伴い解体されることになったため、過去に調査例の少ない我が国の枠組壁工法住宅の実態を調査し、今後の設計、材料選択、施工管理、さらに日常生活における点検をはじめとする維持管理に関する情報を得ることを目的とした。調査結果としては、総じて良好な保存状態であった。 *1　東京大学大学院　農学生命科学研究科　助教授・農博 *2　東京大学大学院　農学生命科学研究科　教授・農博 *3　(財)ベターリビング筑波建築試験センター　材料・部材性能試験室　技術主任・博士（農学） *4　三井ホーム(株)　技術開発研究所　所長 日本建築学会大会学術講演梗概集(広島)，pp.179-180，1999年9月