枠組壁工法耐力壁せん断耐力及び剛性 その2 釘接合部の一面せん断試験と降伏理論の適用 大野吉昭＊1 　岡部実＊1 　河合直人＊2 　高田清二＊3 キーワード 釘の一面せん断試験、釘接合部、せん断剛性、降伏耐力 概要 面材を釘打ちした枠組壁工法耐力壁のせん断耐力は、耐力壁の形状、釘間隔及び、釘接合部の一面せん断耐力から計算することが可能である。本報では、釘接合部の一面せん断試験による実験値と、主材のめりこみ試験・面材の側面抵抗試験から求めた耐力・剛性の計算値との比較を行うことを目的とした。釘接合部の一面せん断試験は、主材にSPF、側材に合板・OSB・VSボード・石膏ボード、接合具にCN50・GN45・木ねじを用いて実験を行った。せん断耐力の実験値と計算値は概ね一致し、せん断剛性は実験値が計算値より３倍程度高い値を示した。 *1 (財)ベターリビング筑波建築試験センター材料・部材性能試験室 *2 建設省建築研究所　認証システム研究室室長・工博 *3 (社）日本ツーバイフォー建築協会 日本建築学会大会学術講演梗概集（C-1），pp.97-98，1999 年9 月