制度刷新後、はじめての集合講習会を2018年1月29日及び2月23日に開催いたしました。定員105名のところ満席となり、リフォーム実務経験の浅い方からベテランの方まで幅広く、多数の方に参加いただきました。
受講者のリフォーム経験年数は、「7年以上」のベテランが約4割と最も多く、続いて「3~7年」、「2年以下」の順となりました。年代は、40代が最も多く(34%)、続いて30代、50代以上、20代の順となりました。
講習会後にアンケートを行ったところ、講習内容について、9割以上の方が「とても理解できた」または「ある程度理解できた」と回答され、高い評価をいただきました。
また、9割近くの方が「テキストを今後業務で活用できる」と回答されました。
アンケートでは、「リフォーム業務を行う中で、悩んでいる業務」について3つまで挙げていただいたところ、「現場調査」が最も多く(42%)、「プレゼンテーション」(40%)、「工事」(27%)が続きました。
具体的な困り事としては、「現場管理で職人との打ち合わせがうまくいかない」、「現場調査の知識が浅い・経験が少ない」、「プレゼン力が足りない」、「発注等の確認不足や間違いがある」などが挙がり、多数の方が悩んでいることが浮き彫りになりました。
続いて、「日頃リフォーム業務を行う上で、特に必要な情報」を3つまで選択いただいたところ、「国や地方自治体の支援制度」が最も多く(44%)、「省エネ技術・制度」(34%)、「法律・技術基準」(33%)が続きました。
支援制度については、2日目の講習で取り上げましたが、「わかりにくい」という声や、「リフォーム支援制度だけのセミナーがあったらよい」、「リフォーム支援制度についてもっと話を聞きたい」などのご意見もいただいており、今後、情報提供をより一層充実させていければと考えております。
また、講習二日目のアンケートにて、「一日日の講習を受けてから、日々の業務で意識するようになったことや、実践していること」をたずねたところ、一日目の講習から一か月以内であったにもかかわらず多数の回答をお書きいただきました。「積極的に現場へ行き、施主さまとの会話を心掛けている」、「日々の業務と関わりの少ない規制や制度にも興味を持つように心掛けている」、「新入社員に受講させたい」など、受講者の関心・意識の高さがうかがえました。
講習会全体に関しては、「非常に有意義な講習」、「具体的な現場知識は非常にためになった」、「改めて基本的なことを聞け、現場でわからなかった部分が理解できた」、「今後の仕事に生かせる」などのご意見をいただきました。今後も、皆様の声を活かしながら講習会を開催していければと考えております。
リフォーム事業者の人材育成は、いわゆるOJTで現場をこなしながら知識を習得しており、人材育成に時間を要することや、知識の偏り、間違った認識も発生することが考えられます。また、リフォーム事業者は10人以下の比較的規模の小さい事業者が多く、日中は多忙のため講習会などに参加する余裕がない現状です。ベターライフリフォームアドバイザー登録制度では、上記の課題に対応し、オンデマンド講習の導入や講習メニューを拡充し、基本から応用まで習得できるリフォーム人材の育成システムを目指しています。
最後になりましたが、講習会開催にあたりまして、BLR協会運営会員企業の多数の皆様にご協力をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。今後は、追加講習の動画を順次配信していく計画ですので、ご期待いただければと思います。
当財団はこれからも、BLR協会と連携しながら、リフォーム業界のより豊かで健全な発展を支援して参りますので、引き続き、宜しくお願い申し上げます。