つくば建築試験研究センター
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着色コンクリートに関する実験的研究
その1 着色モルタルの色相変化に関する研究


高野和久*1 有坂正典*2 下屋敷朋千*3

概要
コンクリートの着色機構及び、顔料がコンクリートに及ぼす影響について実験的に検証した。試験体は普通ポルトランドセメント・白色ポルトランドセメント、ISO標準砂・旧標準砂・川砂・珪砂を用い、無機顔料(Fe2O3)をセメントに対する重量比0、0.5、1、3%を各組み合わせにおいて混入した。測定は材令1〜91日とし、色彩色差計を用いてL*a*b*表色系で表した。
L*値は初期材令では顔料混入率が高くなるにつれ高くなるが材令28日以降では顔料混入率に関係なくほぼ同一の値となる。色差ΔE、明度差ΔLは材令21日付近まで変化量が多く、それ以降の変化量は少ない。また、顔料混入率が高くなるほど経時変化が少ない。細骨材の違いによる色差ΔEの変化量は、細骨材の素材色がセメント色に近いほど、経時変化が小さくなる傾向が認められた。

*1 東洋大学大学院生
*2 東洋大学工学部建築学科助教授 工博
*3(財)ベターリビング筑波建築試験センター

日本建築学会大会学術講演梗概集(A-1),pp.527-528,2000年9月
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