H さん

所属:
つくば建築試験研究センター
建築基礎・地盤業務部 試験研究員 
入職:
令和5年 つくば建築試験研究センター
建築基礎・地盤業務部

Q1.入職したきっかけや理由は?

大学の先生から紹介を受けたことがきっかけです。入職した理由は、自社製品に関わる業務や研究が多い民間の企業と比較して、第三者機関として公正中立な立場で様々な分野の試験や研究ができると考えたからです。

Q2.現在の仕事は?

住宅の基礎の一種である杭基礎を対象に施工手順の確認や杭の曲げ耐力試験、L型擁壁の構造計算の確認事業などを行っています。
私は修士から博士まで地盤液状化について研究していたのですが、入職して担当した業務は構造力学の知識を必要としており、構造力学に関する知識を深めることに苦労しました。そのため、業務を通して理論と実物を比較することで、知識を深めていきました。
杭基礎の施工現場に行った際、紙面だけでは分からない実際の施工手順などを見ることができ、それが自分の知識と経験につながりました。また、現場や実物に触れることは大変おもしろく、そういった機会が自分の仕事をする上でのモチベーションにもつながっていると感じています。

Q3.現在の働き方は?

男性でも育児休暇、在宅勤務、時差出勤などの多様な働き方ができる職場だと感じています。
例えば、育児休暇を取得予定の方がいる場合には、休暇予定日前後の業務を調整し、本人や在籍している部署のフォローを職場全体で行う体制が出来ています。このため、私が入職してから先輩の男性職員2名が育児休暇を取得し、その後、職場復帰しています。他にも、有給休暇が取得しやすく私もすでに何度も取得させていただいてます。

Q4.職場の雰囲気は?

オンオフがしっかりしている職場です。真面目な時は真面目に、行事があるときは楽しく過ごしていると思います。他にも、同僚とランチに行ったり、仕事終わりに仲間とごはんを食べに行ったりするなど、良い雰囲気が出来ていると感じます。
プライベートな部分でも遊びに誘ってくださる方が多く、私も職場の先輩に誘われてマラソンをはじめました。現在、つくばマラソンの完走を目標に日々体力の向上に努めています。

Q5.今後の目標は?

令和6年(2024年)能登半島地震では、液状化による住宅被害や住宅の倒壊により亡くなられた方がいらっしゃいました。そういった被害を少しでも減らしていきたいと改めて強く感じました。大学で学んだ液状化対策に係る知識を活かし、防災に関連する仕事や研究を行うことで、より安全で安心な社会の実現につながればうれしいです。
ほかにも、公私ともに気をかけてくれている先輩がいるので、今後、自分に後輩ができた際には、その先輩のようにきちんと見守っていきたいです。

Q6.学生へのメッセージ

何事も挑戦です。ゲームをしたり、勉強したり、友達と遊んだりしたことはすべて、自分をつくっていく経験になります。「あの時はダメだったから。」と言うのではなく、そこから何を得られたのか、どういう経験を得ることができたのかを大事にしてほしいです。そうすれば、何事も前向きに考えられ、きっと社会にでてから良い働き方ができると思います。

Hさんの一日

時間帯 業務内容
8:30

出社
メールチェック
自分が本日行う作業内容の確認
9:00

就業開始、朝礼(スケジュールや業務分担の調整など)
デスクワーク(試験依頼書の確認など)
試験棟にて
  • 午後に行う試験装置の準備
12:00
昼食
13:00
試験棟にて
  • 杭基礎の施工品質の評価や耐力試験
17:30

19:00
残業申請(1時間30)
  • 試験のデータ整理、試験報告書作成