ベターリビングのつくば建築試験研究センター(TBTL)では、構造、防火、環境など建築分野に関連する多様な試験・評定業務を行っていますが、こうした業務を適切に実施するために各種試験設備を備えています。
TBTL内の各種施設の一端について、視点を変えながらご紹介しましょう。
①一番熱い施設
防耐火試験棟には、様々な防耐火試験の需要に応えられるよう、壁用加熱炉、多目的水平加熱炉、大型加熱炉、汎用小型炉を備えています。試験時の炉内温度は約1000℃に、炉周辺環境の温度は50℃近くになることもあります。夏場の試験環境は特に過酷なものとなりますので、計測室が憩いの場となります。
②一番寒い施設
第2試験棟にある三室型恒温恒湿装置は、建材、内外装部材、設備部品などの室内環境に関する各種試験、測定の行える装置で、昨年度より本格稼働しています。装置内部の温度は-10℃から40℃まで設定することができ、多様な試験需要に応えることが可能です。試験中は装置内に立入りはできませんので、担当者は猛暑時でも涼めることはできません。
③一番大きな施設
施設の高さで言えば、構造・材料試験棟の反力壁でしょうか。建築物の強度試験、部材強度試験や変形性能試験を行うための反力装置で、SC杭を内蔵した鉄骨鉄筋コンクリート製の巨大な壁は、高さ5m、幅5.5mあります。もちろん重量でもナンバーワン。皆様からの試験のご依頼を、どっしり構えてお待ちしています。
④一番稼働している施設
昨年度、TBTLでは住宅部品・建築部材等の性能試験を18,965件実施いたしました。この中ではコンクリート及び地盤改良体の圧縮試験等が最も多く、18,542件に及びます(名古屋試験分室を含む)。
ですので、こうした試験に使用する圧縮試験機が一番の働きものといえます。なかでも、三連式電動200kN一軸圧縮試験機の稼働が最多となっています。
名古屋試験分室は3月に倉庫の増築を行い、試験スペースを従来の1.6倍に拡張し、作業効率を向上させました。今後も信頼性の高い試験をご提供し、皆様方のご依頼に応えてまいります。
【つくば建築試験研究センター 試験施設案内】
第1試験棟は
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第2試験棟は
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第1、第2防耐火試験棟は
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音響試験棟、床衝撃音試験棟
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構造・材料試験棟
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杭強度試験棟
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