国土交通省の指定性能評価機関として、建築基準法に基づく防耐火構造、防火戸、防火設備および防火材料などの性能評価試験をはじめ、製品開発のための性能試験を行える施設を有しています。
防耐火構造、防火戸、防火設備の性能試験を行うことのできる壁用加熱炉を2基、水平加熱炉を1基、所有しています。二次燃焼炉を付帯し、環境への配慮を行っています。各炉の性能を以下に示します。
項目 | 第1防耐火試験棟 | 第2防耐火試験棟 | |
壁用加熱炉 | 多目的水平加熱炉 | 大型壁加熱炉 | |
炉の形状 | 鉛直炉 | 水平炉 | 鉛直炉 |
加熱曲線 | ISO834、ASTM等任意設定可能 | ||
温度調整 | 自動及び手動 (自動加熱はプログラム設定した過熱曲線に対し、炉内温度をフィーバックして燃焼エアの開度調整) |
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載荷装置 | 400kN | 1000kNまで可能 自動載荷対応 | 1000kNまで可能 自動載荷対応 |
加熱有効面 | 幅3.0m 高さ3.0m (載荷・非載荷) 幅1.9m、高さ2.6m (非載荷) | 幅2.0m、長さ4.0~8.0m (載荷・非載荷) 幅3.0m、長さ4.0~8.0m (載荷・非載荷) | 幅3.5m、高さ3.4m (載荷・非載荷) 幅3.0m、高さ3.0m (載荷・非載荷) 幅1.9m、高さ2.6m (非載荷) |
試験体の脱着 | 専用台車及びクレーン | クレーン | 専用台車及びクレーン |
測定可能項目 | 加熱温度、試験体裏面温度、試験体内部温度、軸方向変位量、 面外方向変形量、受熱量、載荷荷重、炉内圧力 ※壁用加熱炉で測定 |
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二次燃焼炉 | 加熱温度 800℃ 排気ファン 300(㎡/min) 送風圧力 500(Pa) | 加熱温度 800℃ 排気ファン 400(㎡/min) 送風圧力 700(Pa) | 加熱温度 800℃ 排気ファン 400(㎡/min) 送風圧力 700(Pa) |
当小型炉は以下の特徴があり、様々なご要望に合わせご利用いただけます。仕様は下表の通りです。
・可変機構を有し、加熱面の大きさや開口方向を設定可能設置場所 | 第1防耐火試験棟 又は 第2防耐火試験棟 | 炉の形状 | 鉛直・水平 | 加熱曲線 | ISO834、ASTM等任意設定可能 | 温度調整 | 自動及び手動 (自動加熱はプログラム設定した過熱曲線に対し、炉内温度をフィーバックして燃焼エアの開度調整) |
加熱有効面 | 幅1.0m 高さ1.0m 又は 幅2.0(1.0)m 高さ1.0(2.0)m | 測定可能項目 | 加熱温度、試験体裏面温度、試験体内部温度、受熱量、炉内圧力熱源(ガス及びエア)流量 | 二次燃焼炉 | 従来の加熱炉で用いる二次燃焼炉を併用※ |
※既存排煙フードによる排煙処理が可能
「小型炉紹介」
※本動画では、撮影のため炉壁の一部を特別に開放して燃焼試験を行っております。
建築基準法で求められている不燃材料、準不燃材料、難燃材料としての評価試験を行うことのできる試験装置です。
燃焼時の酸素濃度を測定し、燃焼時の酸素消費量が一定であれば、発生する熱量もほぼ一定であるという法則(酸素消費法)を元に発熱量を算出します。
建築材料の燃焼時に生成される主な有毒性ガスの毒性評価を行える試験装置です。
煙、ガスを含む燃焼生成物全体を動物(マウス)に吸入させてその有毒性を相対的に総合評価する装置です。
試験体製作ヤード(15m×7m)は、大型壁加熱炉のある第二防耐火試験棟内にあり、一貫した試験体製作管理を行い、適正な試験体の提供を行っています。また、輸送時間の短縮や輸送に伴う不具合発生を防ぐことができます。
床暖房パネルや内装床ユニットなどに対して歩行負荷を想定した繰り返し荷重を加えることのできる試験機です。
・荷重箇所 | : | 2カ所(間隔1m) |
・負荷荷重 | : | 最大100kg |
・荷重部 | : | φ80mm(鋼製) |
・荷重間隔 | : | 1.83~34秒(1カ所につき) |
・標準荷重回数 | : | 毎時100回(1カ所、2秒周期) |
・試験体最大寸法 | : | 幅2m×長さ2m×高さ20cm |
建築部材の遮音性試験、建材の吸音率測定などの実験室試験が行える施設です。
実施可能な試験項目の例
床仕上げ材の床衝撃音試験が行える施設です。
実施可能な試験項目の例
建築物などの構造・強度に関する各種の性能試験を行える反力壁および建築材料のホルムアルデヒド放散量試験が行える施設が備わっています。
建築物などの構造強度試験、部材強度試験および変形能試験を行うことのできる反力壁の仕様は以下の通りです。また、加力装置については、アクチェーター(100kNおよび300kN、各1台)および2000kNまでの各種オイルジャッキを用いて自動加力が行えるシステムを有しています。
寸 法 | 壁W5.5m×H5.0m 床(南)W5.5m×D7.5m、 床(北)W5.5m×D5.0m |
最大モーメント | 6,000kN・m |
最大せん断力 | 2,000kN |
固定カップラー | 500mm間隔 (D32異形PC鋼棒カブラー 許容引張力500kN/箇所) |
実施可能な試験の例
建築基準法施行令第20条の7第4項の性能評価(F☆☆☆☆)において、JIS A 1460「建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量試験方法-デシケーター法」の試験を行っています。恒温槽、分光光度計を有し、4仕様同時試験が可能です。
高強度既製コンクリート杭などの終局耐力および変形性能を把握するための曲げ試験装置です。中央部の上下に設置したオイルジャッキ(5,000kN)により正負交番繰り返し加力が可能です。杭曲げ試験装置の性能を以下に示します。
・オイルジャッキ | |||
容量 | : | 5,000kN | |
ストローク | : | ±250mm | |
定格圧力 | : | 66MPa | |
・回転支承 | |||
スライド式 | : | ±500mm | |
回転角度 | : | ±10度 | |
・対応試験体 | |||
杭径 | : | φ300~φ1,200mm | |
杭長 | : | 4~11m | |
最大杭曲げ支点間隔:10m |
実施可能な試験項目の例
地盤改良体、コンクリート、セメントミルク、モルタルの圧縮強度試験並びに地盤改良体の室内配合試験を行える設備が備わっています。
コンクリートの圧縮強度試験及びセメントミルク・モルタルの圧縮強度試験などを行うことができます。
地盤改良体の一軸圧縮強度試験及び地盤改良体の室内配合試験などを行うことができます。