住宅の防犯〜安心・安全のために〜
基礎知識
住宅の防犯対策を考えるとき、共同住宅を選ぶときこれだけは知っておきたい!「防犯に配慮した住まい」の姿
監修: 高野公男 東北芸術工科大学教授

山本俊哉 株式会社マヌ都市建築研究所取締役
住宅で起きる犯罪を知り、「わが家」の安心・安全を考えましょう
 
「ただいま!」わが家に帰ってホッとする瞬間ですね。ところがそのわが家が空き巣狙いに荒らされていたら・・・。空き巣狙いをはじめとした侵入盗による被害は、決して経済的な損失だけではありません。わが家の安心が一瞬のうちに崩れ去るショックは想像を超えるものがあります。最近では、侵入盗が、強盗などの凶悪犯に発展することがあります。
 昨年(2003年)、全国の刑法犯は増加傾向に歯止めがかかり、検挙率もやや持ち直しました。しかし、住宅を対象とした侵入盗はいまだ増加傾向にあり、侵入窃盗の件数は1993年の25万5千件に対し、2002年には33万8千件にも達し、この10年間で約3割も増加しています。住宅への侵入盗はこのうち半分強の18万9千件(2002年)で、1993年の13万1千件と比べても、約45%と大幅に増加しています。
 侵入盗だけではありません。自宅では、自動車や自転車、オートバイなどの盗み、放火、強制わいせつなども発生しています。
 あなたの家族や財産はあなたが守る時代です。
 そこで、犯罪被害に遭わないふだんの心がけに加え、「防犯に配慮した住まい」の姿を知っておきませんか。新しいお住まいをお考えなら、大いに役に立ちます。現在のお住まいの防犯対策にも、きっと参考になるはずです。
 
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