つくば建築試験研究センター
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枠組壁工法耐力壁のせん断耐力及び剛性の評価
実験値と計算値の比較


岡部 実*1 佐久間博文*2 河合直人*3 高田清二*4

キーワード
   枠組壁工法耐力壁 釘接合部 降伏耐力 せん断剛性

概要
枠組壁工法耐力壁のせん断耐力・剛性は、釘接合部の一面せん断性能と面材のせん断剛性から計算が可能である。しかし充分な基礎データの蓄積がないため、実験値と計算値の整合性を確認することは重要な課題である。本報では、耐力壁を構成する面材の種類や、釘間隔を変えた場合の耐力壁の実験値と、釘接合部の一面せん断結果や面材のせん断剛性結果を用いた耐力壁の計算値を比較することを目的とする。
降伏せん断耐力の計算値と実験値は非常に高い相関が見られ、実験値は計算値の約80%となった。今回の実験では試験体形状が1Pで細長いことから、正方形の耐力壁に比べ隅角部の釘接合部の変形が大きくなったことが考えられる。また剛性の実験値は計算値の65%であり、耐力壁パネルの曲げ変形により計算値に比べ実験値が低い値となったと思われる。

*1:(財)ベターリビング 筑波建築試験センター
*2:(財)ベターリビング 筑波建築試験センター・農博
*3:建設省建築研究所 認証システム研究室室長・工博
*4:社団法人日本ツーバイフォー建築協会

第50回日本木材学会大会研究発表要旨集 2000年4月 (京都)
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