つくば建築試験研究センター
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連続繊維シートを用いた既存建築物の柱補強に関する実験的研究
その5 直交壁を有する柱の補強効果


福山洋*1 藤本効*2 中村洋行*3 鈴木英之*4

キーワード
炭素繊維、補強、曲げせん断実験、直交壁

概要
直交壁を有する柱に対し連続繊維シート補強を施した場合の補強効果を確認した。
最大耐力時のシート表面歪みは、矩形断面試験体とほぼ同じであることから、直交壁により閉鎖型巻き付けが出来ない場合でも有効に作用していることを検証した。
よって、連続繊維シートはシート端部を金物で適切に定着することにより、矩形断面柱に巻き付けた場合とほぼ同じ補強効果が得られることを明らかにした。また、柱の変形状況と定着金物を固定するボルトの負担力変化の関係を把握できた。

*1 建設省建築研究所
*2 (財)ベターリビング筑波建築試験センター
*3 東急建設技術研究所
*4 安藤建設技術研究所

日本建築学会大会学術講演梗概集(C-2),pp.249-250,1998年9月
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