優良住宅部品(BL部品)認定基準の策定にあたっては、有識者、消費者代表、関係業界等からなる認定委員会、同基準部会および部品ごとの分科会などで長時間にわたる検討をいただいています。その過程では様々な観点から多角的な議論を行い、試行錯誤しながら慎重に案を練り上げています。
最近改正した基準から、試験方法を見直した例をご紹介しましょう。
「洗濯機用サイホン排出管(可変式洗濯機設置台)」の強度試験の方法は、従来、ひもで吊るした15kgの砂袋を5回衝突させ変形・ひび割れ・破損のないことを確認するものでした。ですが、砂袋では狙ったように衝突させることが実務上難しいことから、鉄製の錘に変更し、確実に性能が把握できるようにしました。
また、「自動浴槽洗浄システム」の認定に当たっては、実際に成人が入浴した後に付着する汚れを洗浄する効果を測定していましたが、労力も大きくばらつきが懸念されることから、「疑似汚れ」を用いた試験に切り替えていくことにしました。「疑似汚れ」の成分や濃度、試験の条件も十分に検討し、安定した結果を導けるよう工夫しました。
その検討過程では、企業や団体の有する知見を参考とさせていただいたほか、実際に模擬試験を行ってその有効性を確認しています。
より良い住宅部品の認定のため、再現性が高く、客観的なデータが得られやすい試験方法を求めて、不断の検討を進めてまいります。
【BL認定基準はこちら】