当財団が昭和48年(1973年)に創設された際の団体名称は、「住宅部品開発センター」でした。ですが、翌年に創設された優良住宅部品認定制度では、認定製品に貼付するマーク証紙に「ベターリビング」の略称である「BL」のロゴを使用しました。団体の英語表記も「CENTER FOR BETTER LIVING」と称していましたので、財団のあゆみと「ベターリビング」の名称は一体不可分であったと言えましょう。
財団の名称が正式に「ベターリビング」となったのは昭和63年(1988年)です。当時の理事会資料などをみると、BL部品の名称は普及定着したものの一般消費者に対する対応が重要課題であり、周知浸透を図る必要があることなどを理由として改称したことが読み取れます。
つまり、財団名の変更よりもずっと先行して、「ベターリビング」の呼称を用いた住宅部品の開発・認定・普及を進めていたのです。
あえて「ベスト」ではなく「ベター」としたのは、ある時点での最良を終着点とするのではなく、常により良いものを追求する姿勢を、「リビング」としたのは、より良い暮らしや生活への幅広い貢献に向けた志を示すものです。
昨年、当財団は、創設50年の記念誌「50年のあゆみ」を上梓しました。その作成の過程で、財団の沿革をたどり様々な記録をあらためましたが、意味深い名称を授けていただいた先人に深い感謝を伝えたいと思います。
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