一般財団法人ベターリビングは、自由提案型優良住宅部品認定基準「自動浴槽洗浄システム」の改正を行い、2024年12月16日付で公表・施行しました。
「自動浴槽洗浄システム」は、2020年4月に自由提案型優良住宅部品※1 として基準を制定し、家事負担軽減に寄与する特長を有する部品(BL-bs 部品)として認定しています。近年、家事負担軽減の観点から、お掃除のしやすい住宅部品が求められていますが、清掃性や洗浄性などは定量的な指標で測ることは難しい状況でした。
従前の自動浴槽 洗浄システムの洗浄性については、実際に人が入浴する方法(実入浴)を用いて試験を行ってきましたが、より簡便で結果のばらつきの少ない試験方法 の開発を検討課題としてきたこと 、自動浴槽洗浄システムの認定企業が複数になったことから、疑似汚れを用いた方法で確認できるように見直しを行いました。基準改正にあたり、当財団で予備試験や検証試験を行い、「浴室まわり部品」基準作成分科会※2で認定基準案を作成して、疑似汚れを用いた試験方法について検討しました。
なお、これまでの実入浴による試験方法を「洗浄試験 A 法」とし、新たに疑似汚れを用いた試験方法を「洗浄試験 B 法」として追加し、 基準を改正しました。
※1:品目別の認定基準が定められていない住宅部品についても、認定を受けようとする企業からの提案に対応して、1件ごとに自由提案型認定基準を定め、適合するものを認定しています。
※2:令和3年度~5年度にかけ、住宅関連団体、消費者団体、住宅供給者、自治体、設計事務所、洗剤メーカー、自動浴槽洗浄システム製造企業等で構成する「浴室まわり部品」基準作成分科会を設置しました。