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一般財団法人ベターリビングでは、平成28年以降、構造計算適合性判定の事前審査の際、構造計算書と構造図はデジタルデータでの提出を推奨しておりましたが、 この度データでの審査数が700件を超え、平成30年度判定物件の約6割がデータによる事前審査となっています。
デジタルデータによる事前審査を採用している構造適判機関は全国的にも希少です。
設計者は、数十枚にも及ぶ図面や千ページを超える構造計算書などすべてを印刷製本し、構造適判機関へ提出しなければならないため、設計終了後にも多くの時間と労力を必要としていました。 審査する側も大量の紙の扱い(移動、保管、廃棄)や紙面上の小さな文字を判読しなければならないなど非常に時間のかかる場面が多い状態でした。
しかし、設計者から送られてきた特定形式のデータ※をそのままパソコン画面に表示し審査を行うことで、これらの問題点が軽減され、設計者側も審査側も資源と時間を節約することができるようになりました。北海道などの遠隔地の設計者との物理的な距離の問題も解消できています。
現状は圧縮データをメール添付または一般の大容量データ送付サービスを利用して提出していただいていますが、データのやり取りの利便性やセキュリティを高めるため、専用のクラウド利用システムの構築を検討しています。
将来的には構造適判の電子申請を実現するべく、合わせて検討を進めています。