一般財団法人ベターリビングは、新たな優良住宅部品として、「衝撃緩和型畳」の認定基準(BL認定基準)を2019年2月28日付で制定しました。
「衝撃緩和型畳」は、高齢者等の使用性を向上する目的で設置する製品で、転倒などによって生じる衝撃を緩和しやすい構造の畳です。
本基準では、転倒衝突時の硬さ試験を行い、転倒時の衝撃を緩和しやすい性能を有する事を求めています。また、日常的な動作時の硬さ試験により、歩行時に適切な硬さであることも併せて求め、安全性の確認を行います。
本基準では、製品自体の安全性能に加え、畳の加工や設置などの製造者が製品を安定して供給することや、設置後のアフターサービスを確実に行うことも要件としております。具体的には、有資格者が所属する畳店による施工を求めることで、消費者が安心して使用していただける製品の供給が実現されます。
また、衝撃緩和型畳は、畳床が軽い材料で造られていることがポイントの一つとなっています。製品が軽いことは、エレベータの無い住宅等での施工において、施工者の負担軽減につながり、労働者不足の問題にも寄与します。
近年では、生活様式の変化などで、畳からフローリングへのリフォームが一般的となっておりますが、本基準の制定によって、日本の伝統文化である畳の良さが見直され、広く普及することを目指します。
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