■「既存共同住宅団地の再生に関する提案募集」に係る再生モデル団地選定
  及び「団地再生シンポジウム」の開催について

2006.9.22

 昭和40年代を中心とした高度成長期に大量に整備された共同住宅団地は、時間の経過と社会経済の変化により、住宅自体の老朽化・陳腐化が進むとともに、居住者の高齢化進展などによりコミュニティの沈滞化等の問題が顕在化しつつあり、ストック有効利用によるサスティナブルな団地再生やコミュニティの維持活性化が強く求められています。
 (財)ベターリビングでは、国土交通省、都市再生機構からの委託により平成17年度に「既存共同住宅団地再生に関する提案募集」を実施。全国から寄せられた149にのぼる多様な提案について京都大学巽和夫名誉教授を座長とする選定委員会に諮り、53案を選定提案、特に優秀な10案を優秀提案として選定、6月にパネル展示及び優秀作品の発表会を実施させていただきました。
 委員会では提案選定に引き続き、この度、提案募集内容にもとづき実現に向けた活動を進めている以下の3団地を「再生モデル団地」(第1次)に選定し、広く情報発信するとともに事業化にむけた活動を支援することといたしました。


○再生モデル団地(1次選定)
団地名 提案者 備考(選定提案の名称)
蓬莱団地 福島県 蓬莱団地再生計画
山宮団地 山梨県住宅供給公社 地方住宅供給公社の賃貸住宅団地再生手法の提案
明舞12団地 明舞12団地管理組合 シナリオ・アプローチを用いた団地再生の意志決定支援手法

 また、ベターリビングでは「再生モデル団地」からの情報発信の一環として、10月30日住宅金融公庫すまい・るホールにて、「団地再生シンポジウム」を開催、京都大学巽先生に「団地再生の課題と展望」と題してご講演をいただくとともに、「再生モデル団地」での取り組みや都市再生機構における「団地再生技術開発への取組み」をご紹介しながら「実践を通した団地再生の課題」と題したパネルディスカッションを実施いたします。