■ガーデン ワンポイントアドバイス |
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春先になるとお花屋さんにはパレットを広げたように、色取りどりの花苗が並びます。寒い時には、すっかりお休みしていたガーデニングが最高の楽しみになる瞬間ですね。 今年は、いつもよりは花の割合を少し減らして、葉の色がユニークな宿根草を加えてみましょう。花だけよりもずっとセンスアップしますし、常緑のものを選べば、冬の間花壇が寂しくなくなります。 |
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■ ヒューケラ |
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■ リシマキア |
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赤い葉を持つヒューケラは、葉の形もユニークで日陰OKのグランドカバープランツ。 上手に使えば、お庭がしまって見えるでしょう。 | レンガなどの堅い雰囲気を明るいグリーンが和らげてくれます。這うように伸びるので、立性のものと組み合わせてアレンジしてみましょう。黄色い花が咲くとグラウンドがいっそう華やかになります。 |
■ 上の2つ以外にもカラーリーフはバリエーションが豊富。色別 に簡単にご紹介します。 ここではグラウンド カバーになる適性の植物もチョイスしました。 |
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![]() コンテナでも、直接花壇に植える時でも、大切な事は、植物がどのように育ってゆくのかを、よく知ってから植える事ですね。 植物には、垂直に伸びてゆくもの、這うように水平に伸びてゆくもの、垂れるように育つものがあります。ポットであれば、淵の部分、花壇であれば一番手前に垂れるもの、水平なもの(例えばベアグラ)を植え、高さに応じて垂直に伸びるもの、(ユーカリ等のシルバーリーフ)を後ろに植え込むといいでしょう。又、ライトプランツ、ライトプレイス、と 言う言葉があるように、日陰を好むもの、そうでないもの、水をふんだんに必要とするものなど、植生を考えて寄せ植えしないと、決して長持ちしません。 ひとつ、ひとつの個性を十分に生かせば、コンテナのような小さな世界でも、とても自然で、そこに最初から生えていたようにアレンジできます。カラーリーフといっても、けっして色ばかりを優先しない事、なんです。 |
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![]() 花の色だけでなく、カラーリーフで庭に彩りを添えましょう。一年中色彩 にあふれているだけでなく、非常にローメンテナンスというところも、大切なポイント。枕木から、ツルニチニチソウ(フイリ)や、ハツユキガズラが下垂して、枕木の堅さを和らげています。 ![]() |
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![]() 枕木にあふれるように植栽されたカラーリーフ。這性のコニファーや、ラムズイヤーの色のインパクトは、決して花に負けていません。植えて見ると1年を通 して手がかからず、冬場の彩りに大切な役割を果たしていることがわかります。 |
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高い 天井に飴色に光る書棚。ロンドンの本屋は薄暗い。でもこの時期になるとノッティンヒルあたりの店では、<OPEN GARDEN>と書かれたライトイエローの表紙のペーパーバックが高く積まれて、少しだけ明るい雰囲気を作り出すんですね。
イギリスでプライベートガーデンを訪ねるなら、この本を頼りにしなくては、始まらないんです。 グリーンフィンガー(英国で庭つくりの達人をこう言っている)が、手塩にかけた自慢の庭を一般 公開する日時、場所、庭の概要、ワンちゃん同伴OKか等が事細かに書かれていて、例えばこんな感じ。 <ハニーサックルの小道、ボックスのトピアリーのフォーマルガーデン。6時からはシャンパンのサービスが。> こんな魅力的なセンテンスに惹かれて、ガーデン愛好家達は地図を片手に夏の終わりまで、週末の散策を続けてしまう。 大きな庭であれば専属のガーデナーがオールドローズのからむパーゴラまで誇らしげにエスコートしてくれるし、スモールガーデンでも、そこの奥様が今年流行のゼラニウムの種をポケットにいれてくれながら、越冬の苦労話なんかをしてくれる。もちろんお茶を片手に、がお約束です。 リンデンの葉が黄色くなってくると、そろそろお庭の公開も終わり。たくさんのゲストを迎えた庭にも静かに霜が降りて、祈るような静寂が戻ってきます。 |
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