良好温熱 製品リスト
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果を評価する指標で、簡易的には、室温と 床・壁・天井等の表面温度の平均で表すこ とができます。 作用温度の簡易的な計算方法として以下の式があ ります。 作用温度≒ 温暖地(5地域)におけるS55年基準並みの断熱性能の住宅の在来浴室において、最寒期に一 定時間で作用温度18℃以上になるまでの時間を暖房能力毎にシミュレーションしました。浴室の大きさは0.75坪、1坪、1.25坪の3種とし、いずれも外皮は2面の試算結果である。 H28年省エネルギー基準の地域区分の地図 浴室脱衣室トイレ 出典:国立研究開発法人建築研究所ホームページ「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」 住宅の良好温熱環境に関する基礎情報 「住宅改修における水回りの設計に資する温熱環境暫定水準案(※)」とは 日本の住宅ストックは断熱・気密性能が不十分なものが多く、これらの住宅においては、特に水回り空間の温熱環境に対する対策がなされていないものが大半です。 このような状況を踏まえ、「住宅における良好な温熱環境実現研究委員会 ※」(以下委員会という)において、標題の「暫定水準案」がとりまとめられました。 この「暫定水準案」は、水回りを中心とした住宅改修を進めるうえで、当面の設計目標として事業者が用いることを念頭に、実現性の面で現実的な水準となるよう留意しつつ設定されました。 なお、海外の事例やスマートウェルネス住宅等推進事業で得られつつある知見を元にしてはいるものの、これらの知見だけでは十分とは言えない部分もあることから、本水準案については、十分な科学的な裏付けがなされるまでの暫定的な案として設定することとしています。 (※)2016年に建築・医学系の学識経験者、住宅関連事業者等から構成される「住宅における良好な温熱環境実現研究委員会」(委員長:村上周三 一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(現一般財団法人住宅・建築SDGsセンター) 理事長)が一般財団法人ベターリビングに設置され、3箇年にわたり、健康な暮らしを支える住宅の良好な温熱環境を実現に向けた構工法、設備、空間計画による対応策等の検討を行いました。詳細はホームページをご覧ください。https://www.cbl.or.jp/bl_thermal/ (詳しくは「製品ガイド」p5~p7をご覧ください) 提案を行う際はこれらを参考に、地域区分や建物外皮の断熱・気密性能など実際の住宅の状況等を考慮しながらご提案ください。 作用温度とは人体に対する温熱環境の効作用温度とは 参 考 <シミュレーションの条件について> ●地域:5地域(温暖地) つくば ●使用ソフト:住宅省エネ計算ソフト「住宅性能診断士ホームズ君 省エネ診断・エキスパート」Ver4.20C パッシブ設計オプション(㈱インテグラル)を使用 ●建物プラン:「住宅の平成25年省エネルギー基準の解説」(平成27年11月、(一財)建築環境・省エネルギー機構のモデルプラン。床面積 120.08㎡)にて試算。 ●断熱性能: S55年基準相当の断熱性能にて試算。 ●暖房:暖房期間は10月24日~5月1日 ●評価方法:運転開始60分までを15分毎に評価 暖房能力 0.75坪 (1216) 浴室面積 4kW 3kW 2kW 1.5kW 1kW (詳しくは「製品ガイド」p19、p23~25をご覧ください) (詳しくは「製品ガイド」p7をご覧ください) 1坪 (1616) 10分 10分 10分 15分 20分 30分 40分 60分 未達 未達 1.25坪 (1620) 15分 20分 40分 未達 未達 (壁・床・天井の平均表面温度+空気温度) 22 (※)以下「暫定水準案」という 出典:「住宅における良好な温熱環境に関する調査研究報告書」 平成30年7月一般財団法人ベターリビング 在来浴室において作用温度18℃に到達する時間〈5地域〉 2 表 住宅改修における水回りの設計に資する温熱環境暫定水準案(概要) ・入浴時に最低でも「18℃(作用温度)」以上を確保する。 ・素足で床面が冷たくないようにする。 ・湯温を41℃以下、湯に浸かる時間は10分までを目安とすることが守れるようにする。 ・脱衣時に最低でも「18℃(作用温度)」以上を確保する。 ・素足で床面が冷たくないようにする。 ・手洗いや洗顔時に冷たい水の使用を避けるようにする ・最低でも「18℃(作用温度)」以上を確保する。

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