人生100年対応住宅部品研究会
平均寿命が延伸し「人生100年時代」とも言われる現在。健康で自立した生活を長く続けていけることがこれからの住まいに求められます。
近年、新築や建替住宅においては高齢期を見据えたバリアフリー対応設備の設置率は高い傾向が見られ、断熱性能の充実も含めて高齢期にも対応できる住宅の普及は進んでいくと見込まれます。
その一方、リフォームにおいては、国が、自宅で高齢期を過ごすための「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」を策定して啓発に取り組んでいるところですが、住宅の老朽化対応が目的であるものが主であり、まだ身体的に具体的な問題を持たない世代(50〜60歳代)に取って、「人生100年時代に備えた住まい」への意識は低いのが現状です。
このような背景から、(一財)ベターリビングに、有識者、関連団体から成る「人生100年対応住宅部品研究会」を2023年4月に立ち上げるとともに、具体的かつ詳細な検討を進めるため、ALIA会員企業、BL認定企業から成る「人生100年対応住宅部品研究会 WG(ワーキンググループ)」が組成されました。
本研究会では、主に50~60 歳代をターゲットとして、健康で自立した生活を⾧く続けられるリフォームを促進させるため、人生100 年時代の様々なニーズに対して有用な住宅部品(人生100 年対応住宅部品)の普及・展開を図っていくことを目的に、そのメリットや必要な性能・機能等を整理したうえで、対応する住宅部品を抽出しました。さらに、それらの情報を多くの方にわかりやすく提供する方策等について検討を行い、本サイトを作成しました。
座長 小見康夫東京都市大学 建築都市デザイン学部長 建築学科教授