■優良住宅部品認定基準等の制定及び改正について

2006.3.24

優良住宅部品認定規程第５条第１項及び第５条の２第１項（第７条第２項において準用する場合も含む。）に基づき、平成18年3月24日付で下表の優良住宅部品認定基準の制定、改正及び優良住宅部品評価基準の制定(いずれも同日付施行)を行いましたので公表します。また、指定評価機関の評価の参考となる標準的評価方法基準も制定(いずれも同日付施行)しましたので、併せて公表します。

・ 認定基準の制定　標準的評価方法基準の制定

品目名	認定基準	標準的評価 方法基準	性能試験 方法書	制定のポイント
光配線システム機器	クリック	クリック	クリック	・ 光ファイバケーブルによる高速、大容量のＦＴＴＨ方式(Fiber To The Home)の配線設備を共同住宅へ設置する必要性が出てきた。住棟入口から各住戸に設置される住棟配線盤、分岐配線盤、光アウトレットについて、機器間にアクティブ機器を接続しないスター配線接続のために必要な性能及び機能を基準として制定。
防犯カメラ機器	クリック	クリック	−	・ 犯罪抑止等の目的から「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」が策定されたが、防犯カメラの具体的性能等については規定されていないため、共同住宅での使用が見込まれる集合玄関、エレベーター、駐車場等に設置するカメラ本体とデジタルレコーダとして必要な性能及び仕様を基準として制定。 ・ 生産中止後の取替えパーツの供給期間を7年以上とする補修及び取替えに配慮した基準を制定。
木製デッキ	クリック	クリック	クリック	・ 屋外に設置する関係から、経年変化による反り、割れ、腐食、釘の浮きなどの欠点が生じやすいため、適切な材料の選択及び設置後の維持管理について配慮した基準を制定。

・ 評価基準の制定

品目名	評価基準	性能試験 方法書	品目概要･制定のポイント
プレスドア専用改修用扉	クリック	クリック	・ 品目概要 気密材付きの扉単体で、気密材の付いていない鋼板製片面プレスドアの扉交換を行う製品で、気密性などの向上が期待できる、社会の資産としての住宅ストックの有効な形成・活用に寄与する特長を持つ。 ・ 制定のポイント 既存枠を利用するため、既存玄関ドア（枠及び扉）の調査・診断及び既存扉の撤去を行うためのマニュアル整備を義務付け。 扉（可動部）に取り付けられている気密材について、容易に外れることがなく、また、通常の使用で破断、損傷がない耐用性に配慮した基準を制定。
階段室型共同住宅用 吊構造バリアフリー改修 システム	クリック	−	・ 品目概要 ストック有効活用及び高齢者対応を考慮し、既存中層階段室型共同住宅のバリアフリーアクセスを可能とする再生技術として、階段室から外部折り返し階段を撤去後、屋根に設置したハングビームから新たな外部通路及び直階段を各住戸と同レベルの高さで設置する吊構造。通路は複数の階段室を水平連絡し、隣接する階段室型エレベーターに接続しバリアフリー改修とすると共にエレベーター設置効率を高める。吊構造により住棟周りの埋設設備管の切り回し工事を不要とすることができる特徴を持つ。 ・ 制定のポイント 車椅子での利用に支障をきたさない外部通路幅員及びエレベーター乗り場の平面寸法。 既存住棟に対しての劣化診断。住棟にシステムを新設後の住棟全体の構造安全性。 火災時の避難ルートの確保。住戸の火災によって著しい損傷がない火災安全性に配慮した基準を制定。
多機能給湯ヘッダー	クリック	クリック	・ 品目概要 多機能給湯ヘッダーから、キッチン、洗面所及び浴室などへ設定温度の温水を供給することにより、住宅での給湯使用に係る燃料使用量及び水使用量削減に繋がり、環境の保全に寄与する特長を持つ。 ・ 制定のポイント 高齢者等の使用を考慮し、台所以外では高温出湯を抑制し、やけど等に配慮した基準を制定。

・ 認定基準及び標準的評価方法基準の改正

品目名	認定基準	標準的評価 方法基準	性能試験 方法書	改正のポイント
換気ユニット (台所用ファン)	クリック	クリック	クリック	・ 認定基準及び標準的評価方法基準の改正 ・ �V型、�W型において、調理時に多く利用される中ノッチでの換気風量の拡大