■平成22年度優良住宅部品認定事業等に関する
  優良住宅部品認定諮問監視委員会の監視結果について

2011.6.13

 平成23年6月8日開催の第11回優良住宅部品認定諮問監視委員会(村上周三委員長)(出席委員は別表)において、平成22年度の優良住宅部品認定事業の運用等については概ね適切に運用されていることを認める、との意見をいただきました。
 なお、平成22年度優良住宅部品認定事業の運用等の概況は次のとおりです。


【 I .平成22年度における優良住宅部品認定制度の改正、運用概況】

1. 規程等の改正
  認定企業等の倒産の場合の財団による措置の導入
     BL保険においては、保険契約者を当財団とし、被保険者を認定企業・施工者としていることから、認定企業・施工者が倒産した場合には、被保険者が不在となることによってBL保険を活用できず、BL部品の所有者等に対する消費者保護の面で不十分となるという問題があった。このため、被保険者に財団を加え、倒産した認定企業・施工者の保証責任等の履行に代わる財団による措置を行なえるよう優良住宅部品認定規程及び優良住宅部品認定規則を改正した。


2. 優良住宅部品認定基準等の制定、改正
  (1) 認定基準等の制定
    一般型 2品目  
      内窓、ハイブリット給湯システム
    自由提案型 1品目  
      断熱改修用内装パネル(壁・天井)ユニット

  (2) 認定基準等の改正(11基準)
      墜落防止手すり、ガス給湯機、密閉式ふろがま、太陽熱利用システム、浴槽、便器、テレビ共同受信機器(同軸伝送)、エレベーター(マシンルームレス型エレベーター)、エレベーター(小規模共同住宅用エレベーター(単体))、エレベーター(階段室型共同住宅用エレベーター(昇降路建物一体))


3. 優良住宅部品の魅力の総点検について
     優良住宅部品の普及を推進するための取組みとして、平成22〜23 年度に認定品目ごとの魅力の総点検を行い、現行の認定基準で特徴・アピールポイントとなっている事項と今後の基準改正において検討すべき事項を抽出した。
 また、優良住宅部品としての特徴・アピールポイントとなっている事項については、「BL部品ガイドブック」により情報発信を行うこととする。


4. 優良住宅部品の認定、維持確認、更新
  (1) 認定、維持確認、更新等状況
    維持調査実施件数 270件  
    更新調査件数 104件  
    新規認定件数 37件  
    供給中止等件数 64件  
    年度当初の認定件数 411件 〔うちBL-bs 部品174件〕

  (2) 新規認定状況
    一般型(36件)  
      改修用玄関ドア(11件)、サッシ(天窓)(1件)、内窓(2件)、墜落防止手すり(1件)、歩行・動作補助手すり(2件)、太陽熱利用システム(4件)、家庭用燃料電池コージュネレーションシステム(9件)、光配線システム機器(2件)、エレベーター〔小規模共同住宅用エレベータ(単体)〕(1件)、エレベーター〔階段室型共同住宅用エレベーター(昇降路建物一体)〕(1件)、自転車置場(2件)
    自由提案型(1件)  
      断熱改修用内装パネル(壁・天井)ユニット(1件)


5. 震災による認定の有効期間の延長(1件)

6. 優良住宅部品の供給状況(マーク証紙の頒布状況)
  (1) 一般型 8,176,609枚 〔うちBL-bs 部品1,075,109枚〕
  (2) 自由提案型 645,833枚 〔うちBL-bs 部品0枚〕
  (3) 廃止基準 △651枚 〔うちBL-bs 部品0枚〕
    合 計 8,821,791枚 〔うちBL-bs 部品1,075,109枚〕


7. お客様相談等の状況
  (1) お客様相談の状況
    BL部品認定業務関連 1,318件 (81.6%)
      (認定情報 76件 ( 4.7%))
      (認定制度 195件 (12.1%))
      (アフターサービス 1047件 (64.8%))
    財団業務 161件 (10.0%)
    財団業務以外 135件 ( 8.4%)
    苦情 1件 ( 0.1%)
      合 計 1,615件  

  (2) 不具合、事故等の対応状況
      報告件数 6件(うちBL保険適用5件)

8. 優良住宅部品の情報提供
    「BL部品認定製品紹介」での情報提供
    42品目、122社、741データ


【 II .平成23年度における認定の維持確認、更新の方針】

   東日本大震災の影響により、認定の維持確認、更新のための調査延期について認定企業に照会した結果は次のとおり。これを踏まえて、平成23年度の認定の維持確認、更新については、柔軟に実施する方針。
 
(1) 更新調査〔合計92件〕
  延期不要 75件
  延期希望 17件
(2) 維持確認(書面調査)〔合計180件〕
  延期不要 166件
  延期希望 14件
(3) 維持確認(現地調査)〔合計114件〕
  延期不要 88件
  書面調査に変更希望 9件
  書面調査に変更し、延期希望 8件
  延期希望 9件


【 III .特定住宅部品にかかる優良住宅取替事業制度(仮称)の創設】

   住宅本体を長期使用する間における特定の住宅部品(玄関ドア、サッシ、墜落防止手すり)の取替を適切に行うため、優良な取替事業の基準を策定し、基準に従って取替事業を行う者を登録する制度を創設する。


(別 表)
  第11回優良住宅部品認定諮問監視委員会出席者(平成23年6月8日開催)
  (順不同、敬称略)

  委 員 長 村上 周三 独立行政法人建築研究所 理事長
  委   員 鎌田 元康 東京大学名誉教授
  委   員 青木 宏之 社団法人全国中小建築工事業団体連合会会長
  委   員 阿曽 香 株式会社リクルート住宅カンパニー
住宅総合研究所主任研究員
  委   員 伊久 哲夫 社団法人住宅生産団体連合会
住宅性能向上委員会委員長
   (代 理 内山 和哉 積水ハウス株式会社技術部部長)
  委   員 井口 尚志 独立行政法人国民生活センター
紛争解決委員会事務局長
  委   員 居谷 献弥 社団法人リビングアメニティ協会専務理事
  委   員 犬塚 浩 京橋法律事務所
  委   員 川島 霧子 東京都地域婦人団体連盟会長
   (代 理 秋元 洋子 東京都地域婦人団体連盟事務局長)
  委   員 合田 純一 独立行政法人住宅金融支援機構理事
  委   員 深尾 精一 首都大学東京都市環境学部建築都市コース教授
  委   員 細谷 清 独立行政法人都市再生機構理事



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