■住宅ストックの活用及びユニバーサルBL-bs部品 「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」の認定 |
2007.5.22 |
1.BL−bs部品「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」の認定 | ||
財団法人ベターリビングでは、優良な住宅部品が備えるべき性能に加えて、様々な社会的要請への対応を先導するような特長も有する優良住宅部品を「BL-bs部品」(BL-bs:Better Living for better society)として認定しているところですが、このたび、社会資産としての住宅ストックの形成・活用に寄与し、併せて、高齢者・障害者を含む誰もが安心して生活を送ることができる社会の実現に寄与する自由提案型BL-bs部品として、下記の「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」を認定(平成19年3月15日付)いたしました。 |
品目名 |
企業名(認定番号) |
名称・型式 |
階段室型共同住宅用吊構造 バリアフリー改修システム |
新日鉄エンジニアリング株式会社 (BLFS010611) |
HC(Hung Corridor)システム(階段室型住棟再生技術) |
認定した製品のイメージ |
2.背景 | ||
昭和40年代から50年代前半にかけて大量に供給された中層階段室型集合住宅は、現在の我が国における相当数の住宅ストックとなっておりますが、この住宅ストックの有効活用を図る上で、高齢社会に対応したバリアフリー改修が重要な課題となっています。 現在行われている高齢者等に配慮した改修は、外部に面した既存の踊り場から接続されたエレベーターを設置する方法が行われていますが、踊り場から住戸までの半階分の階段が残ること、また、階段室ごとに1基ずつのエレベーターを設置する必要があることなどの問題がありました。 |
3.BL−bs部品「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」の特長 | ||
このほど認定した「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」は、既存中層階段室型共同住宅の共用部の完全バリアフリーアクセスを可能とする住棟再生技術で、階段室から外部折り返し階段を撤去し、屋根に設置したハングビームから吊り構造による新しい外部通路と直階段を各住戸と同レベルの高さで設置し、これにエレベーターを接続するシステムで、次の特長を有しています。 | ||
1) | 各階の住戸と同じレベルの外部通路でエレベーターが接続されるため、段差なくエレベーターにアクセスできる。 | |
2) | 外部通路が複数の階段室を水平に連絡してエレベーターに接続するため、エレベーターを効率よく設置できる。 | |
3) | 通常、改修後において建物全体の荷重が増加しないため、既存建物への構造的な負担が少なく、補強工事の必要がない。 | |
4) | 吊り構造の採用により、既存建物の基礎など地中埋設物に係る工事が発生しない。 | |
なお本システムは、当財団が2001年度に実施した部品開発コンペ「21世紀の住空間をささえる部品開発コンペ」において、入選提案として選定された後、当財団の助成を受けて製品開発されたものです。 |
認定した製品のシステムのイメージ |
4.マークの表示 | ||
「階段室型共同住宅用吊構造バリアフリー改修システム」には、次のBLマーク証紙を表示します。 | ||
(お問合せ先) 優良住宅部品認定部 TEL:03−5211−0665 FAX:03-5211-0593 |