■メーカー、住宅管理者が共通して使えるICタグによる住宅部品の トレーサビリティ管理システムを我が国で初めて構築 BL-bs住宅用火災警報器からスタート |
2006.12.4 |
1.住宅部品のトレーサビリティ管理システムを初めて構築 | ||
(財)ベターリビングは、全てのメーカー、ディベロッパー、住宅管理者が共通のプラットフォームとして使用でき、居住者に安心を与える住宅部品のトレーサビリティ管理システムを我が国で初めて構築することとしました。 トレーサビリティ管理システムを構築する場合、住宅は多数の部品・建材の集合体として作られていることから、各メーカーが独自の方式で行うと、各住宅管理者は対応できないという問題が発生したり、逆に各ディベロッパーや住宅管理者が独自の方式で行うと、各メーカーが対応できないという問題が発生します。 そこで第三者の立場を活かして、当財団は、多数のメーカー、住宅管理者の共通プラットフォームとなる住宅部品のトレーサビリティ管理システムを構築することとしました。 当財団の構築するトレーサビリティ管理システムは、様々なコード体系を包含することが可能なucode*1を用いて、共通プラットフォームとなる住宅部品のトレーサビリティ管理システムを構築します。 |
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*1:ユビキタスIDセンターが管理・運営しているIDコード |
2.住宅部品のトレーサビリティ管理システムは、BL-bs住宅用火災警報器でスタート | ||
住宅部品のトレーサビリティ管理システムの登録段階では、固有のID番号やメーカー名等の部品情報と現場で設置場所や施工時期等の設置情報を、システムに登録することで関連づけます。これによりデジタル住宅設備管理台帳による管理が開始できるようになります。 登録後の検索段階では、メーカーや住宅管理者からの検索に応じることが可能となり、住宅部品の設置住戸の特定が速やかにできます。これによりメーカーからのリコール情報に迅速な対応が可能となり、居住者の安心につながります。また、デジタル住宅設備管理台帳を活用して、住宅管理者による定期点検、計画修繕が円滑に実施できるとともに、交換等の時期、規模を容易に把握できます。 このような住宅部品のトレーサビリティ管理システムは、BL-bs住宅用火災警報器*2からスタートします。法令で設置が義務づけられた住宅用火災警報器は、電池切れによる10年ごとの交換を行うことが必要となります。住宅部品のトレーサビリティ管理システムを活用すれば、定期交換を確実に行えるだけでなく、途中で交換、修繕した場合も履歴として残るので、適正な維持管理が実現でき、安心に加え、無駄が生じません。 |
*2: | 財団法人ベターリビングでは、優良な住宅部品の認定を行っていますが、住宅用火災警報器については、高齢者等にも聞き取りやすい「BL-bs部品」(社会的要請への対応を先導するような特長も有する優良住宅部品 BL-bs:Better Living for better society)として認定しています。 |
3.住宅部品のトレーサビリティ管理システムの対象品目であるマークの表示 | ||
トレーサビリティ管理システムの対象となる住宅部品には、一つひとつucodeによる固有のID番号が付けられます。ICタグを合体した下記のBLマーク証紙がBL-bs住宅用火災警報器に固有のID番号を与え、トレーサビリティ管理システムの対象であることを表示します。 |
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ICタグを合体したBLマーク証紙 |
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(お問合せ先) 新事業推進部 TEL:03-5211-0651 FAX:03-5211-0548 |