優良住宅部品認定制度ハンドブック
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(2)当財団と証紙頒布等契約を結び、優良住宅部品に証紙の貼付等をすれば保険が適用されます。 保険契約については当財団が一括して損害保険会社と締結いたしますので、認定企業の皆様には、当財団とBLマーク証紙頒布契約を締結、または、BLマーク証紙以外の方法で優良住宅部品である旨を表示(以下「その他の表示」といいます。)することについて承諾を得た上で、当財団が頒布しますBLマーク証紙を優良住宅部品に貼付するか、または、その他の表示をしていただければ、それだけで当該BL部品にBL保険が適用されます。(BL保険に関して、認定企業の皆様において直接に保険会社と保険契約をしていただく必要はありません。) なお、保険を引受ける損害保険会社は、資料7の損害保険会社ですが、損害保険ジャパン日本興亜株式会社が引受損害保険会社の代表(幹事者)として、契約、損害調査、保険金支払などの一切の事務を行います。*詳しくは、第3編第1章(15ページ以下)をご覧下さい。ベターリビング注: 被保険者には、BL部品の施工者等を含み、施工等に起因する事故に対する保険金請求は、施工者等が認定企業の承認のもと直接損害保険会社に保険金の請求ができます。(施工者等と協議のうえ、認定企業が行うこともできます。)(3) 保険の対象となる事故が発生したときは、当財団と損害保険会社に事故報告書を提出していただいた上で、直接損害保険会社に保険金を請求していただきます。 保険の対象となる可能性のある事故が発生したときは、直ちに当財団と損害保険ジャパン日本興亜に事故報告をしていただきます。事故報告後、損害保険ジャパン日本興亜が保険の適用の可否を判断します。保険適用とされた場合は、認定企業等から直接損害保険会社に保険金を請求していただきます。*詳しくは、第3編第2章(16ページ以下)をご覧下さい。 優良住宅部品認定制度は、認定基準を満たす優れた住宅部品を優良住宅部品として認定し、その開発及び普及並びに住宅生産の合理化等を促進し、消費者の生活の向上と利益に寄与することを目的としています。このような目的から、認定された優良住宅部品の供給者である認定企業に対し、所要の品質保証を義務付けております。 BL保険は、認定企業において品質保証等を確実に実施していただけるよう、当財団が多数の認定企業の優良住宅部品を一括して加入する保険によりこれを支援することを目的として創られたものです。 この保険は、大蔵省(当時)の特別の認可を得た「瑕疵担保保険」として創設され、大量生産される住宅部品に不具合が生じた場合、同じ設計によるもので未だ不具合が発現していないものも含めてその対象とするもので、住宅部品の製造者にとって極めて意義のある保険であり、その概要は次のとおりです。(1)認定企業等の「保証責任」と「賠償責任」の履行を支援します。 BL保険は、次の2種類の保険で構成され、認定企業の優良住宅部品にかかる設計・製造や当該部品の据付工事の施工者(設置にかかる設計を行う設計者を含み、以下「施工者等」といいます。)の施工(設置にかかる設計を含み、以下「施工等」といいます。)にかかる瑕疵保証責任や瑕疵に起因する損害賠償責任の履行を支援します。①BL部品保証責任保険 BL部品保証責任保険により、認定企業の設計・製造の瑕疵によりBL部品に不具合が生じたもの(設計による瑕疵により、同じBL部品で未だ不具合が発現しないものも含む。)にかかる当該部品の無償修理等に要した直接の工事費用や、施工者等の施工等の瑕疵にかかる無償修復等に要した直接の工事費用を保険金としてお支払いします。*詳しくは、第2編第1章(5ページ以下)をご覧下さい。② BL部品賠償責任保険(生産物賠償責任保険) BL部品賠償責任保険により、BL部品の瑕疵・欠陥に起因して、あるいは施工者等の施工等の瑕疵・欠陥に起因してユーザーなど第三者の身体・財物に損害を与えた場合の損害賠償金を保険金としてお支払いします。*詳しくは、第2編第2章(11ページ以下)をご覧下さい。 BL部品は、万一、設計・製造に基づく瑕疵により不具合が生じた場合、その保証期間内であれば当該部品の修理・交換等を行なうことになっておりますが、BL保険は、認定企業がその際この費用を負担することに対し、てん補しています。 また、認定部品の据付工事の施工等にかかる瑕疵についても保険の対象としています。 さらに、それらの瑕疵に起因してユーザーなど第三者の身体・財物に損害を与えた場合の賠償責任も対象とされており、広範囲に認定企業等の責任をカバーしています。 この保険は、認定基準を満たした優良な住宅部品を対象とするとともに、当財団によって多数の認定企業のBL部品を一括して保険の対象とすることから、保険料が低廉なものとなっております。 BL保険制度は、次のような特色を持っております。(1)設計の瑕疵に基づく損害(不具合が発現していない部品のリコールも含む)を支援 BL部品に万一、設計に基づく瑕疵により不具合が生じた場合、同じ設計に基づく他のBL部品には当然同じ不具合が生じる可能性が非常に高くなることが予測され、まだ不具合が発生していない部品に対してもリコールを行なって修理・交換等を行なうことが必要となります。 認定企業は、このような場合、部品の修理・交換等費用の負担をしなければならず、膨大な費用が突発的に生じます。この費用をてん補するのがBL保険で、認定企業が経営危機に陥るようなことを回避でき、安定した経営に欠かせないものといえます。(2)施工等の瑕疵も対象(認定企業以外の施工者等の施工も含む) 住宅部品には据付工事が必ず伴います。認定企業が策定した施工等要領に従って行った施工者等の設置にかかる設計又は施工に瑕疵があり、補修等を行った場合に、その費用に対し認定企業の承認のもとに保険金が支給されます。 このように施工等の瑕疵も保険の対象となっていますので、中間ユーザーである施工者等(設計事務所、工務店、大工等)にも施工等の瑕疵の保証について保険金で支援されるという大きなメリットがあります。このため、BL部品の製造者である認定企業にとっては、多くの設計者・施工者等にBL部品の販路を広げることが可能となります。第1編 BL保険の概要と特色1 BL保険の概要2 BL保険の特色第1編 BL保険の概要と特色1第1編 BL保険の概要と特色2第1編 BL保険の概要と特色3優良住宅部品(BL部品) ガイドブック

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