優良住宅部品ガイドブック
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■特徴 ○乗り心地確保のため、エレベーター起動・停止時の加減速や走行時の振動について、乗心地試験により確認しています。【独】 ○いたずらや誤操作対策等に、不要な呼びをキャンセルする機能を装備しています。【独】 ○防犯性を高めるため、かご内が見渡せるよう戸に防犯窓を設置することとしています。また防犯カメラが必要に応じ設置できるようになっています。【超】 ○制動機及び巻上機については、安全を確保するため第三者機関による試験を行っています。【独】 ○配置・仕様設計 エレベーターは、健常者のみならず高齢者・障害者等が安全かつ円滑に垂直移動を行うための有効な手段であるので、誰もが利用しやすいように建築物の中でなるべく分かりやすい位置に設け、案内表示を適切に設置すること等が求められます。また建物規模・用途から想定される利用人数からエレベーター交通計算を行い、台数、定員、速度等の決定をする必要があります。 各種オプション(車椅子兼用仕様、視覚障害者仕様、防犯カメラ、遠隔監視・点検、サービス切り離し等)は、その建物用途や施主の要望を確認しながら仕様を決定してください。 ○施工 エレベーターは機械単体では成り立たず、シャフトを構成する躯体や電気動力があってはじめて利用できるものです。建物建設の工程の中で、建物着工前から建築工事や電気工事請負者と十分な調整を行い、躯体寸法や動力、通信系統のシャフトへの飛び込み位置、工事区分などについて決定していき、定例会議等にも出席して都度情報交換を行っていく必要があります。このような手順を経て始めて、実際のエレベーター設備を据え付ける工事が可能となります。 階段室型共同住宅用エレベーター(昇降路建物一体)例 階段室型共同住宅用エレベーター(昇降路ユニット)例 凡例 【独】:BL独自の要求性能を具備しているもの 【確】:法令の要求性能を具備していることを確認しているもの 【超】:他の規格・基準や一般製品に比して上まわる性能を具備しているもの

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