つくば建築試験研究センター
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初期「あそび」を考慮した集成材ボルト接合部の剛性設計手法の開発
(その1)荷重−変形関係に与える初期「あそび」の影響


佐久間博文*1 槌本敬大*2

キーワード
二面せん断試験、荷重速度、ボルト締結トルク、スリップ

概要
カラマツ集成材ボルト接合部モデル試験体を用いた正負交番加力二面せん断試験を行い、ボルト接合部の初期「あそび」が接合部の荷重−変形関係に与える影響について検討した。「あそび」量、ボルト締結トルク、荷重速度の3条件を組合わせて試験し、得られた荷重−変形関係よりオフセット値、2次線形域剛性、最大荷重の3つを求め、各初期条件の影響を考察した結果、「あそび」を有する締結部のスリップ量は初期トルクを大きくすればある程度軽減されるが完全にはなくならないこと、「あそび」量の増大に伴って2次線形域剛性が低下する傾向にあること、実際の接合部の剛性設計に際して「あそび」を考慮することの重要性等が明確になった。

*1 (財)ベターリビング筑波建築試験センター 材料・部材性能試験室 技術主任・博士(農学)
*2 建設省建築研究所 第二研究部 主任研究員・博士(農学)

日本建築学会大会学術講演梗概集(東北),pp.373-374,2000年9月
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