日本の住宅は、断熱気密が十分でないものが多く、特に冬季の温熱環境が劣悪なものが多い実態にあります。特に、浴室・脱衣室・トイレの水回りについては、温熱環境上の配慮がされていないのが一般的です。
冬季に、浴室・脱衣室・トイレ等において、低温に晒されることは、身体に悪影響があるといわれます。また、居間や脱衣室が寒いために、高温かつ長時間の入浴をすることなどが原因と考えられる浴槽での溺死者が、統計上把握可能な範囲で年間5000人以上になります。こうした事故に会うのは、圧倒的に高齢者が多いことが分かっております。