■平成20年度優良住宅部品認定事業等に関する
  優良住宅部品認定諮問監視委員会の監視結果等について

2009.7.15

 平成21年5月14日開催の第9回優良住宅部品認定諮問監視委員会(村上周三委員長)(出席委員は別表)において、平成20年度の優良住宅部品認定事業の運用状況については概ね適切に運用されていることを認める、との意見をいただきました。
 また、理事長からの諮問事項である住宅部品のトレーサビリティ情報管理については概ね適切なものであると認める、との答申をいただきました。
 なお、平成20年度優良住宅部品認定事業の運用の概況及び諮問事項の住宅部品のトレーサビリティ情報管理の概要は次のとおりです。


【平成20年度優良住宅部品認定事業の運用概況】

1. 優良住宅部品認定基準等の制定、改正及び廃止の状況
  (1) 認定基準等の制定
    一般型   3品目
     
テレビ共同受信機器(光伝送)、太陽熱利用システム、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム
    自由提案型   なし

  (2) 認定基準等の改正
    一般型   30基準
        玄関ドア、ドア・クローザ、玄関ドア用錠前、サッシ(天窓)、面格子、墜落防止手すり、歩行・動作補助手すり、内装床ユニット、浴室ドア、床下点検口(気密・断熱型)、キッチンシステム、電気給湯機、石油給湯機、家庭用ガスコージェネレーションシステム、暖・冷房システム、換気ユニット、浴室ユニット、洗面化粧ユニット、便器、テレビ共同受信機器、給水ポンプシステム、エレベーター、ガレージ、自転車置場、物置ユニット、宅配ボックス、床下換気用土台スペーサー、光配線システム機器、防犯カメラ機器、木製デッキ
    自由提案型   1基準
        樹脂製住宅用床束

  (3) 認定基準等の廃止(平成20年11月1日施行)
    一般型   6基準
        ディスポーザ排水処理システム、玄関プレート・新聞受、換気ユニット(居室用ファン)、内装ドア、給水タンク、住宅情報システム
    自由提案型   なし


2. 優良住宅部品の新規認定、認定維持の確認・更新等の状況
  (1) 認定・認定維持の確認・更新等状況
    維持調査実施件数 451件  
    更新調査件数 27件  
    新規認定件数 11件  
    供給中止等件数 85件  
    年度末の認定件数 489件 〔うちBL-bs部品 117件〕

  (2) 新規認定状況
    一般型   (11件)
      キッチンシステム(1件)、歩行・動作補助手すり(2件)、玄関ドア(1件)、エレベーター(階段室型共同住宅用エレベーター(単体))(2件)、内装床ユニット(1件)、太陽熱利用システム(BL-bs部品4件)
    自由提案型   なし


3. BLマーク証紙の頒布状況
  (1) 一般型 10,174,375枚 〔うちBL-bs部品974,020枚〕
  (2) 自由提案型 653,042枚 〔うちBL-bs部品      5枚〕
    合 計 10,827,417枚 〔うちBL-bs部品974,025枚〕


4. お客様相談等の状況
  (1) お客様相談の状況
    BL部品認定業務関連 1,112件 ( 72.2%)
      (認定情報 52件 ( 3.4%))
      (認定制度 213件 (13.8%))
      (アフターサービス 847件 (55.0%))
    財団業務 292件 ( 19.8%)
    財団業務以外 133件 (  8.6%)
    苦 情 3件 (  0.2%)
      合 計 1,540件  

  (2) 不具合、事故等の対応状況
      報告件数  11件(うちBL保険適用2件、BL保険申請中2件)


5. 優良住宅部品認定制度運用の改善状況
  (1) 優良住宅部品にかかる適正な表示等
      優良住宅部品認定制度の社会的信頼を引き続き確保し、認定企業の優良住宅部品の適正な供給に資するため、認定企業に対し、あらためて優良住宅部品に係る適正な表示に関する考え方、措置等について知らせるとともに、新たに供給状況、表示等について報告を要することとした。
  (2) 優良住宅部品の適用範囲外での使用の場合の注意事項の周知
      優良住宅部品は、住宅の一定部位(以下、「適用範囲」という。)に設置することを前提に認定基準及び評価基準を定めており、適用範囲外で使用された場合は、優良な部品としての性能等が発揮できないことがあるとともに、優良住宅部品認定制度に基づく「優良住宅部品」とはならないことから、認定企業に対し、部品の購入者等が優良住宅部品を選定する際に参考とするカタログ等のほか、取扱説明書、施工説明書、保証書等において注意喚起をするよう依頼した。


【住宅部品のトレーサビリティ情報管理の概要】
   住宅部品のトレーサビリティ情報管理とは、住宅部品の安全・安心な使用の実現に向けて、住宅部品の「製品情報」にその設置場所、設置時期等の「設置情報」を唯一識別コード(ucode)で紐付け、この紐付けた個品の情報を「管理住宅部品情報」として蓄積、管理した上で、点検時期や使用期限及びリコール情報の通知並びに計画的・効率的な点検・修繕のための情報提供を適切、かつ、迅速に行うことにより、適切な点検・修理、リコール対応等を可能としようとするものである。


  (別 表)

  第9回優良住宅部品認定諮問監視委員会(平成21年5月14日開催)
出席委員

  委 員 長 村上 周三 独立行政法人建築研究所 理事長
  委   員 芦原 太郎 芦原太郎建築事務所 代表取締役
  委   員 阿曽 香 株式会社リクルート 住宅カンパニー
住宅総合研究所 主任研究員
  委   員 伊久 哲夫 社団法人住宅生産団体連合会
  委   員 川島 霞子 東京都地域婦人団体連盟 会長
  委   員 合田 純一 独立行政法人住宅金融支援機構 理事
  委   員 鈴木 真生 社団法人リビングアメニティ協会 専務理事
  委   員 田口 義明 独立行政法人国民生活センター 理事
  委   員 兵藤美代子 主婦連合会 参与

(順不同、敬称略)


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